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長期間使用された製品をお使いの方は、ご注意を! ~43年前の製品(小型湯沸器)で一酸化炭素中毒の疑いがある死亡事故が発生~(2018.01)

2018年01月29日

本年1月12日に千葉県内の一般住宅の浴室において、住民1名がガス開放式小型湯沸し器による一酸化炭素中毒の疑いで死亡する事故が発生しまた。詳細は調査中とのことですが、現在 わかっていることは、①1975年製のもので43年経過している。②長期間不使用だった開放式ガス湯沸器を再使用していた。
 また、昨年12月に神奈川県内の一般集合住宅で2名が軽症を負う一酸化炭素中毒事故が発生しました。詳細は調査中とのことですが、現在 わかっていることは、①2000年8月製のもので17年経過している。②小型湯沸かし器が不完全燃焼し、発生した一酸化炭素が換気扇を使用していなかったため室内に滞留して一酸化炭素中毒となったものと思われる。

経済産業省ホームページ:
◆[LPガス]千葉県内で一酸化炭素中毒の疑いのある事故(死亡1名)
http://www.meti.go.jp/press/2017/01/20180119007/20180119007.html?from=mj

◆[都市ガス]神奈川県内で一酸化炭素中毒事故(軽症2名)
http://www.meti.go.jp/press/2017/01/20180119006/20180119006.html?from=mj

使用者の方々が事故にあわないために次のことを守ってください。

(1) 古いガス温水機器には、不完全燃焼を防ぐ安全装置が付いていません。換気忘れや油などで内部が汚れていたりすると、不完全燃焼を起こし、一酸化炭素中毒(CO中毒)を起こし、死亡事故に至る恐れがあります。このような機器を使用する際には、必ず点検を受けて頂き、安全が確認されるまでは使用をおやめください。

(2) ガス開放式小型湯沸し器によるおふろへのお湯はりやシャワーに使用したり、洗濯機へお湯を入れるなど長時間使用すると、室内の空気を汚染して不完全燃焼を起こし、一酸化炭素(CO)中毒になるおそれがあります。

(3) ガス開放式小型湯沸器をご使用になる場合は、必ず換気扇を回すか窓を開けて換気を行ってください。http://www.jgka.or.jp/gasusekiyu_riyou/anzen/gasu_kogatayuwakashiki/index.html

CO中毒についてはこちらで解説しています

(4) ガス機器・石油機器にも寿命があり、経年劣化により、重大な事故につながる可能性がありますので、目安として10年で点検を受けることをおすすめします。
なお、2009年以降の長期使用製品には、購入後約10年で法定点検が義務付けられています。

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