不良灯油の使用禁止（一般社団法人 日本ガス石油機器工業会）

不良灯油［変質灯油（持ち越した灯油など）・不純灯油（汚れた灯油、水の混じった灯油など）］、は絶対に使用しないでください。
不完全燃焼や異常燃焼など、予想しない事故が発生するおそれがあります。異常燃焼や故障の原因になります。

不良灯油の使用によるトラブル例

ストーブのしんは、灯油を吸い込ませて気化させ、そこに火をつけるための商品です。そのしんに、不良灯油が吸い込まれると点火不良や不完全燃焼を起こし、異臭の発生やススがでるような燃え方をする場合があります。

•使用前のしん

※メーカー純正しんを使用してください。

•正常燃焼した場合のしん

しんの先端は茶色くなりますが、編み込み部もかたくなく、タールの付着も見られない。

•不良灯油を使った場合のしん

しんの先端や編み込み部はかたく太っていて、編み込み部にタールが付着している。（例1）
また、しんの先端は白っぽく、編み込み部はかたく太っていて、タールが付着している。（例2）

•正常灯油

〇透明である
〇不純物の混入がない
〇灯油の臭いがする

•変質灯油

〇昨シーズンより持ち越した灯油
〇温度の高い場所で保管した灯油
〇日光のあたる場所で保管した灯油
〇乳白色のポリタンク（水用）で保管していた灯油
〇容器のふたが開けてあった灯油

•不純灯油

〇水やごみなどが混入した灯油
〇ガソリン、軽油、シンナー、機械油、天ぷら油などが混入した灯油
〇灯油以外の油を入れたことのある容器に保管した灯油
〇水抜剤や助燃剤を添加した灯油

※保管状態によっては、色が着いていなくても変質灯油になっている場合があります。

♦保管場所

火気・雨水・ごみ・高温・日光を避けた場所で保管する。
（翌シーズンに持ち越さない）

♦保管ポリタンク

紫外線を通しにくい色付の灯油用ポリタンク（推奨マーク付）を使用する。
乳白色のポリタンク（水用）は使用しない。

♦ホームタンク

ホームタンクを使用しているときは、年に数回、水抜きを行う。

♦ポリタンク用カバーを推奨する。

シーズン中に使用する灯油の変質を防ぐには、市販のポリタンク用カバーを使用することをお奨めします。
（灯油は屋内で保管すること）

♦屋外でのドラム缶の保管は控える。

栓のすき間から水が混入したり、さびが発生します。やむなくドラム缶で保管するときは、カバーを掛けるなどしてください。
給油時は、水・さびなどの混入がないことを確認してください。